猿の気まぐれ日記

こんにちは!このブログでは、ボイトレの知識やカウンセリング の知識や知恵、本の感想などを気まぐれで綴ります。

鬱病について

自我は、外の世界やエス超自我に絶えず脅かされています。そのため、自分が傷つかないように防衛をし、外の世界との適応を図っています。ここで防衛機制が働くことになります。フロイトは、人間の心について、今、気が付いている心の部分「(意識)」と、全く意識できない「(無意識)」に分け、さらに無意識を普段は意識しなくても何らかのきっかけがあれば意識に浮かべることができる「前意識」に分類し、心が意識・前意識・無意識の三つの層によって成り立っているとしました。

 

抑うつ的性格を伴う分裂病」と診断された30歳女性の症例

 

主治医となったユングは、彼女に言語連想検査を実施した。その結果と彼女の夢から、抑うつ症状に陥ったきっかけは、昔、好きだった大金持ちの青年ハンスが彼女の結婚にショックを受けていたと友人に聞かされてからだった。ハンスに好かれていないと思った彼女は、泣く泣く別の男と結婚したのだった。その後すぐに子供がチフスで死んでしまった。ところが、彼女は子供の死因が汚水の入った風呂の水を飲むのを止めなかったということにあると自覚していなかった。それは、結婚のあらゆる痕跡を消し去って、かつて恋した相手のために自由でありたいという無意識の願望からの行動であり、子供殺しを自覚する代わりに、重い抑うつとなって自分を罰していることをユングは見出したのである。この女性は、その後二度と再発することはなかった。

 

<小山望 わかりやすい臨床心理学 参照>

 

上の説明から、無意識から意識に考えや価値観、欲求が移動すれば、重い抑うつ状態は治るということになります。重い抑うつ状態になりやすいのは、主に超自我が強い人であると思われます。「きれいなものを求める心」また「汚いものを許容できない心」から、自分に対して厳しくなってしまったり、目の前の現実を必要以上に悲観的に見てしまったりします。しかし、この自分に対する超自我、言い換えると自意識過剰状態を治すことができれば、抑うつ状態を治すことができます。うつ病を治すのに、薬で治療する方法もあるかもしれませんが、あくまで自分の持論ではありますが、価値観を1つかえればうつは少し回復し、3つかえれば完治しているのではないかと考えます。

 

自意識過剰状態を治すコツとしては、紹介した人の評価を気にしない方法が役に立ちます。視線を5メートル、もしくは10メートル先に投げ、それで生活をしてみたり、風の音が聞こえてくるような開放状態を保っておいたりするとよいでしょう。また、自分がコントロールできることと、コントロールできないことの区別をつけておくことも大事です。周りの状況や他人の性格など、どうしても変えられないことはたくさんあります。自分がコントロールできるものは何か考え、そこに目を向けてみましょう。ここは、のちに紹介する承認欲求の章や、ストレス原因の章でも話します

 

それと、だいたいのことは、深く考えすぎずにテキトーにやったほうがいいでしょう。アニメの話をすると、ワンパンマンでは主人公のサイタマや、ヴァング先生などは、テキトーにやるということを軸に置いています。ヴァング先生のせりふで「真剣にやってもテキトーにやっても結果は変わらん」みたいな発言をしています。結局、まじめに考えても、テキトー考えても、待ち受ける未来はそんなに変化は起きません。なら、人生なんて遊びだと考えて、テキトーに考えることも大事になってきます。遊びがない、テキトーが分からないという人は、身体と心が楽しいという感情で一致してくるまで、スキップをしてみてはどうですか?

楽に生きる生き方が少し分かるかもしれませんよ。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

わかりやすい臨床心理学入門 [ 小山望 ]
価格:2530円(税込、送料無料) (2019/10/2時点)