猿の気まぐれ日記

こんにちは!このブログでは、ボイトレの知識やカウンセリング の知識や知恵、本の感想などを気まぐれで綴ります。

歌い方レッスン10(拍感トレーニング)

自分は、拍感をつけるために必要な能力は二つだけだと思います。それは

<1>体の中に波を作る能力

<2>波を分割する能力

この二つだけです。これができるためには、今度もやはり見るということが大事になってきます。波を視覚化するのです。物理の波長や、数学のsin、cosのグラフを勉強したことがある人は、想像がしやすいと思います。

波 図 に対する画像結果

上のような波の図の底になっているところを拍頭にして、それを基準にして波を分割すればいいのです。これができれば、拍が感覚的にとれるようになり、いちいち拍を数える必要性がなくなります。まずは体の中に波を作るやり方から説明していきます。

<体の中に波を作る能力>

これのためにはまず、波を視覚化できる状態を保っておきたいです。上の図のようなイメージを想像し続けられるとよいです。この時波の底(表拍)と波の頂点(裏拍)の場所をイメージし続け、見失わないようにしましょう。

波を作るための練習としては、さまざまなことが挙げられます。例えば、大きく手をたたく、大げさに足踏みをする、縄跳びをする、ランニングをするなど、考えればたくさん出てくると思います。ランニングをするときなどは、音楽聴きながら、その音楽のリズムの波に合わせて走ると、自然に波を感じる能力が身に付くのではないかと思います。足踏みをするときは、しこを踏みながら前に進んでいく感覚(実際には止まっている)でやるとよいでしょう。この時に、左右の足で平等な力で床を踏むようにしましょう。これらの練習をしている時には、決して何のためにその練習をしているのかということが抜けおちてはいけません。しっかりとした目的意識をもって練習しましょう。

また、次にやる<波を分割する能力>がある程度身に付いたら、それを利用してもう一度波を作る練習をしてみてください。波を三分割や四分割しながらやったほうが、感覚が均等になりやすいからです。

<2>波を分割する能力

これも、波を視覚化するということが重要になっていきます。

少しめんどくさいのですが、自分で波を分割したものを書いて、視覚化できる状態にした後に、拍を刻んでみるのが良いと思います。拍頭に向かっていく感覚でやりましょう。

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自分の中で拍を刻んで拍感をつける練習は、ただただどれだけ回数を積んだかにかかってくると思います。例えば、登下校中の電車の中や、歩いているときにも、拍を刻む練習はできます。電車の中にいる時間が20分だとして、その間ずっと2拍5連を刻んでいたら、いやでもしみついてしまうのではないでしょうか。どれだけまとまった練習時間をとったかではなく、隙間時間をどれだけ利用したかも、うまくなる一つのカギなのではないでしょうか。一つ注意してほしいのが、拍を刻む練習の時には、焦ったり、せわしい気持ちでやったりしないほうが良いということです。ゆったりとした気持ちで、波を感じながら自然に拍を刻みましょう。

歌っているときに拍を刻む場合は、この波にアクセルとブレーキを同時に踏ませる感覚で、遅くなりすぎもせず、速くなりすぎもしないように気を使いましょう。歌の場面によって、波を減衰させてみたり、逆にアクセルを踏んでみるのも良いでしょう。

次の歌い方レッスンは表現力の付け方です。

 


 

 

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