猿の気まぐれ日記

こんにちは!このブログでは、ボイトレの知識やカウンセリング の知識や知恵、本の感想などを気まぐれで綴ります。

歌い方レッスン9(音感トレーニング④)

○ピアノの音とはもらせる

これがちゃんとできるには、今までやった音感トレーニングが修得できている必要があります。ピアノの音に声を浸透させることができる、音を見ることができる、グリッサンドの感覚がつかめている、これらができていれば、ピアノを弾きながら、一人でハモリを楽しむことも可能です。

まず、自分の出しやすい音域でいいので、完全5度の間隔(ドとソの間隔)の組み合わせを作ってください。そして、その和音を弾いてみてください。空間がきれいな音に包まれると思います。次に、自分で根音(ドとソの組み合わせの場合はド)の音を出してみてください。その時に、5音(ドとソの組み合わせの場合はソ)の音に対する配慮も忘れないようにしてください。うまくいくととても気持ちがいいと思います。次に、5音も同じように出してみましょう。和音に自分の声を浸透させるのに慣れたら、今度はピアノの単音だけ弾いて、その音にはもらせてみましょう。これも、今まで培ったことを活かせば可能であると思います。完全5度ができたら、今度は長3度(ドとミの間隔)、完全4度(ドとファの間隔)など、さまざまな和音で試してみましょう。

○子音で音をとる

話を挟めなかったので最後になってしまいましたが、これもとても重要です。

まず、子音と母音の役割の違いから説明します。母音(a,i,u,e,o)はそれ単体で音を作ることができます。子音はたいてい母音に付属するものであり、それ単体で音を作ることはできません。音符があるところでは、その瞬間にしっかりと母音で音を出しておきたいのです。母音の前に子音が付属している場合は、音符で音を出すほんの少し前から子音を発しておきたいものです。母音の前に付属する子音は、音符のあるところで正確に音を出すための照準を合わせるものだと考えると、わかりやすいと思います。子音に母音に通すような感覚です。イメージでいうと、子音はスナイパーが使うスコープのようなもので、弾が母音というような考え方も良いと思います。自分は慣れるまではこのイメージでやっていました。

 

他にも、短調の音の動きや和音を覚える、移動ドでも音が取れるようにするなど、いろいろなトレーニングがあるので、ぜひいろいろ試してみてください!

次の歌い方レッスンは、拍感トレーニングです!(^^)!