歌い方レッスン6(音感トレーニング①)
音感をつける一番良い方法は「ピアノを弾いて、それに合わせて音階を言う」ことだと思います。ピアノを使った音感トレーニングの方法を教えていこうと思います。
①ピアノの音の中に自分の声を入れ、浸透させる方法。
まず、ピアノの音と自分の出している音が何度やっても合わなければ、どんなにピアノを弾いて、声を出してみても音感はつきません。ピアノの音と自分の出している音が調和するためには、まず体をつかえている声を出せることが前提となります。自分は、音は体でとるものであり、特に股関節の上のあたりの腹(たんでん)でも取れるものだと思います。頭で覚えるのではなく、体で覚えるのです。まず、ピアノと調和する声が出せるようになってから、音感トレーニングをしたほうがいいでしょう。体を使った範囲の広い声の出し方は、歌い方レッスン3で教えた通りなので、実践してみてください。
それをふまえて、どうしたらピアノの音の中に自分の声を入れ、浸透させることができるのかを、順を追って話していきます。
<1>まばたきをしない。
これは、音を見るために必須なことです。音を見るといわれて、「何を言っているんだ?音は聞くものだろう。」と考えてしまう人もいると思うのですが、まずは自分が何の音を出しているかを自覚するためにまばたきをしないと考えてみてください。実際、自分の一番出しやすい音域にある音を一つ弾いて、目をぱちくりさせながら同じ音を出してみることと、まばたきしないで同じ音を出している状態を、自分で比べてやってみてください。後者のほうが圧倒的にやりやすいと思います。
<2>ピアノの音の中に、自分の声を入れる、差し込む、浸透させる。
これは、人によって感覚はさまざまだとは思うのですが、基本上のような、入れる。差し込む、浸透させる、これらの表現がいいと思います。まず、自分の出しやすい音域の音で、ピアノの単音を弾いてみて、それからまばたきをせずに、その音が空間に広がっていく様子を観察してみてください。空間が音にしみわたるのが分かるかと思います。そしてそのあとに、自分の声で同じ音を出してみてください。その時に、その空間にしみわたったピアノの音の中に自分の声を入れる、浸透させるという感覚でやってみてください。この時に、ピアノの音だけに集中してはいけません。あくまでも自分の声で出している音に集中してください。「ピアノの音に合わせなきゃ」と焦ってピアノの音だけに集中しまうと、自分のことが客観的に観察できなくなってしまうので注意です。
②音階の原理を知る
音を高低を並べたもの、ドレミファソラシドを音階といいます。
この組み合わせがメロディーで、重ね合わせがハーモニーです。
明るい曲調で使われる明るい音の音階は長音階、暗い曲調で使われる暗い音の階段は短音階と呼ばれます。
ここから詳しくは、下にある楽典などにかいてありますので、それらを読んでもらえると助かります。
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次の歌い方レッスンは、音感トレーニング②です。