猿の気まぐれ日記

こんにちは!このブログでは、ボイトレの知識やカウンセリング の知識や知恵、本の感想などを気まぐれで綴ります。

ウミガメのスープ

manyluckyheart.com

↑「ウミガメのスープ」といえば、水平思考推理ゲーム。

水平思考推理ゲームといえば、「ウミガメのスープ」。

というくらい、「ウミガメのスープ」という問題は代表的です。

とある男がレストランに立ち寄り、「ウミガメのスープ」を注文した。
スープが運ばれてきて、男はスープを口にした。

次第に、男の顔は青ざめていき、
ウェイトレスに「これは、本当にウミガメのスープですか?」と尋ねた。

ウェイトレスは、間違いないと答えると、
男は、それ以上スープを口にすることなく店を後にした。

その日の夜、男は崖から身を投げてしまった。

それは、なぜ?

ヒント

原因は「ウミガメのスープ」にある?

YES

ウェイトレスは、関係ある?

NO

ウミガメのスープ」がまずかった?

NO

男の好物は「ウミガメのスープ」だった?

NO

原因は「ウミガメのスープ」の味?

YES

男は、何かを思い出した?

YES

 

A,

 

昔、男は船乗りをしていた。

とある日、船が嵐に巻き込まれ、
数人の仲間と救命ボートで無人島で漂流したことがある。

食料も無くなっていき、衰弱していく男と仲間。
やがて、1人ずつ亡くなっていった。

他の人は、生き延びるために亡くなった仲間を食べ始めるが、
男だけは、頑なに拒否をした。

それを見かねた仲間の1人が、

ウミガメのスープだから」

と偽って、男にスープを食べさせて生き延びた。

しかし、レストランで本物のウミガメのスープを食べて、
あの時に食べたものは、亡くなった仲間だったと気付いてしまった。

男は苦悩した挙句、
夜、崖から身を投げてしまった。

船乗りの男は、自分が生き延びるために、
仲間を、人を食すということ・・・それが、許せなかった。

しかし、ウミガメのスープと思い食べたものが、
実は、亡くなった仲間だったという悲劇。

もちろん、見かねてウミガメのスープと偽った仲間も、
頑なに拒む男を生かすため。

 

 

 

これは、「ウミガメのスープ」という水平思考ゲームです。今回は、これに対して自分が思ったことを話そうと思います。

 

まず、この主人公である男は、「ウミガメのスープ」だと思って飲んだものが、食べることを拒んでいた友人の死体の肉の人肉スープであったと知って、罪悪感に苛まれ死んでしまいます。例えば、King nueの白日の歌詞に「時には誰かを知らず知らずのうちに傷つけてしまったり、誰かを失ったりして初めて犯した罪を知る。」とあるように、知らず知らずに溜まっていた罪や、それからくる罪悪感というものはあると思います。

しかし、この罪悪感は本当に自殺に自分を追い込むほど感じなければいけないものなのでしょうか?

これからの文章では、罪悪感を「人肉スープ」という言葉に例えて話していこうと思います。

 

この前の猿の読者日記の「SOSの猿」で話したように、問題の原因は何かが100%悪いということはなく、自分、相手、他の第3者、環境などに振り分けられるものです。ウミガメのスープの主人公は、のちに友人の人肉スープを飲んでいたことを知り、自殺をしてしまいますが、他の仲間たちも生きるために人肉スープを飲んでおり、人肉スープを飲ました仲間も、その男に助かってほしいから人肉スープをあげたまでです。何か問題が起きた時に、自分は人肉のスープを飲んでしまったと罪悪感に苛まれるのは、人肉スープを飲んでしまっていると自覚するのは最低限大事とはいえど、あまり意味のないことであり、せっかく助けてもらった命を捨てていてはもともこうもないと自分は思います。

だったら、自分はその問題の何分の何の人肉スープを飲んでしまったと考え、逆に自覚できたことをプラスに考えて、そこから解決策を見出すことに動いた方が合理的です。

基本、他人や環境を変えるということは、相当な時間がかかり、他人に変わってくれないことを嘆くこともあまり意味のないことと思えます。(変わってくれるように自己満足でノックすることはいい。)

自分も死にたいという感情は経験したことがあるので、死にたいと思うことを否定はしきりたくないし、本当に死にたい時にはどんな綺麗事も入ってこないこともあるとは思うのですが…

 

大体物事の原因を追求すると、登場人物や第3要因が多くなるほど、自分が食べた人肉スープの割合は少なくなり、100%中1%くらいしか悪くないというマインドで、逆に1%を手っ取り早く変えれば状況が変わるのだから、とっても効率的だと考えれば、自分の行動や価値観も罪悪感に苛まれることなく簡単に変えられるのではないかと思います。

ちなみに、自分が一番ウミガメのスープの中で好きな登場人物を選ぶとするならば、主人公にウミガメのスープだと騙して人肉スープを飲ませた人です。

ある問題が起きている状況において、感情論や理屈に支配されずに、みんなが助かる手段を考えて、頑なな主人公にスープを与えたものが一番合理的で、仲間思いではないかと思います。